『……美里亜っていう子では無いかな。』


気持ちよく、鼓膜を震わす素敵な声…


まさか…


「あ、あの…?」


『今日、隣の席に座ってた者です。』

やっぱり…!!!!


『実はさ、君の携帯拾ったんだ。

それで、君の家の電話番号があったから電話したんだけど…』


「拾ってくださったんですか!?ありがとうございます!!」


『いえいえ…

あのさ、明日の朝はいつもの電車乗る?』


「え…」


『あ、俺と君、いつも朝の電車同じなんだよ。気づいてた?』