私が苦しくないようにしてくれてる…?


そう思うと何だかくすぐったくて顔が熱くなった。



「……金野さん」


「はいっ!!」


「あのさ、これ……」

小宮山さんは制服のポケットから一枚の紙を取り出した。


「これ」


「………?」



受け取ってその紙を開くと、そこにはアルファベットや記号の集合体と、番号の並び…


「俺のメアドと電話番号

よかったら…」


「…あ、りがとうございます…」

嬉しくて嬉しくて…無くさないように手帳に挟んだ。

「あ、金野さん降りる駅じゃない?」