「そっか」

少し微笑んだ小宮山さんに私は抱いていた疑問をぶつける。


「あの、小宮山さん」


「ん?」


「昨日、私のこと起こしてくれましたけど…

何で私が降りる駅がわかったんですか?」


「……い、いつも同じ電車だから、金野さんが乗り込んでくる駅とか自然とわかるよ。」


「そっか!!…あ、そうなんですね!!」

私が言い直すと小宮山さんは笑って、タメでいいよ、と言ってくれた。


そうこうしているうちに、いつもの大勢が乗り込んでくる駅に。