「昨日、たまたま俺は生徒の見回り当番で、おまえがいたあのネオンいっぱいの街に行った。
そしたら、数人の男たちに囲まれているおまえを見つけた。
そのときおまえは
睡眠薬を注射されたあとで、
眠ってたわけ。
で、俺はそいつらから
おまえを助けだした。」



思い出した。

すべてのこと。


そう、昨日
あたしは
先輩にふられたショックで
勢いであの街にいって、
ナンパされて、
犯されそうになった……


「じゃああたし、
先生がきてなかったら…」

「あいつらに喰われてただろーな」


考えるだけで、ゾッとする。



「……ありがとうございましたっ」


「ほんとだよ、感謝しろよな」


「あの…」

「ああ、なんで朝まで一緒だったか、だろ?」


しかも、上半身裸で…な?

先生は意地悪そうに
笑った。