次の日
私は山本を直視できなかった。
恥ずかしすぎて……


そして、
五時間目の音楽の時間
合唱コンクール前だったため、みんな必死に練習していた。
しかも山本はピアノを弾いている。
そんな姿がいつも以上に
かっこよくて隙をついては
山本を見ていた。

キーンコーンカーンコーン

終わりのチャイムが鳴り
靴箱から靴を取り出して
トントンと靴を履いている時、いっちゃんが話しかけてきた。

「山本、めっちゃ沙弥のこと見てたで!」


えぇ!?

とにかく嬉しかった……
一回も目はあってないのに
山本もこっちを見てたんだ…

嬉しい………


ちょっと幸せ…