「ありがとうございました!!」
いきなり聞こえて来たのは
野球部の最後の挨拶だった。
ヤバいヤバい…
恥ずかしい……
下を向きながら
体育座りで明奈と
しゃべっていた。
すると、視界には
ぞろぞろとユニフォームを
着た少年達が私の目の前を
通り過ぎる。
私の頭もパニック寸前!!!
「あれ、西山?」
キタ━━(Д)━━!!
「あ、あ、山本…」
頭がパニック状態で
話すのも困難に。
「沙弥、ずっと待っててんで」
明奈が山本の肩を
ポンと叩き言った。
「まじで?」
照れながら私を
じっと見つめてくる。