「待てよ!」

それはすぐに捕まえる事が出来た。

まるで俺に用があると言わんばかりに数十メートル先で待ち構えていたのだ。

“何故いるのか”聞きたいのはそれだけだった。

何で村長の従者である二人がこんな所にいるのか。


「お前達どうして此処に……」

「……まだ生きていたか」

「は?」


返って来たのは俺が全く予想していなかった言葉だった。

どうして此処にいるのか、と言われたらその理由を答えるのが当たり前だと言うのに。

それを言わず、突然不満げに“生きていたのか”と言われても。