学校から帰ると、お母さんはいなかった。 今日、パートの日だから帰ってくるの18時過ぎなんだと思う。 誰にも文句を言われずに、出かける準備ができるのは少し気が楽だった。 通学カバンから、出かける用のカバンに勉強道具を放り込む。 「あ、そうだ。過去問……」 思い出したように呟いて、机の戸棚を開けた。 綺麗にファイルしておいて役に立ったのは今回が初めて。 ていねいに、英語と社会と理科の過去問を取り出した。 「点数のとこ、破ったほうがいいのかなー」 あまり自慢できる点数ではない。