「マジ助かった。珍しく期限内に宿題出せるー」


「アンタ、本当に感謝しなさいよっ!ほとんど私と美織が手伝ったんだからねっ!」



図書館が閉まった17時。


ニコニコと笑うだけの河村君とキーキー怒ってるカンナ。


そして、ぽつんと立ってる私がいた。



カンナの言う通り、河村君の宿題は私とカンナでほとんどやってしまった。


まあ、河村君の使ってた本を借りたかったってのもあったんだけど。



「ジュースでもおごるよ」


「え、本当?!」



自販機を指差して言った河村君。


それを聞いてコロッと態度を変えるカンナ。