来て早々、遭遇するとは思ってなかったから正直、パニックになってた。 ジンと対面するのは、自然教室の前夜以来。 視線を合わせていいのかわからなくて、下を向いてしまった。 「あんた、一人で来たの?」 「ちっげーよ。晃輔達と合流予定だし」 …そっか、女の子たちじゃないんだ…。 バカみたいに一人でホッとする私。 「…元気…で勉強してるか?」 不意に問いかけられて思わず顔を上げてしまった。 ジンと目が合う。