「一緒に行かない?」 「…へ?」 カンナが誘ってくるとは思わなかった。 お祭りに、ジン達が来る可能性だってあるだろうから。 「…うん、行こうかな…」 「毎日、夏期講習ばっかりじゃうんざりだしさ~。その日だけパーッと忘れよ?」 本当に夏期講習にうんざりしてるみたい。 私はうなずいて、無言で自転車を走らせた。 でも、夜に出かける事、許可してもらえんのかなぁ…。