「ま、ま、ま………」

小説のところに行き、ま行のところを探してみる。


ん〜〜。


いろいろ見ながら探していたため図書室に来てから10分は経っていた。


やば……。真剣に探さなきゃ……。

少し焦りを感じつつ、私は1番上の段を見てみた。

「ま、魔法………。あっ!!あった!!」

1番上にあったんだ。

私は見つけた本をとろうとつま先立ちをした。


んーー!!届かない!!!


近くにあった台を持ってきてその上に乗ったけど……やっぱりとれない……。


なんでこんな高い位置にあるの??!!

心の中で文句をいいながら必死に手を伸ばす。


その時…………

スッと私の頭より完全に高い位置から手が伸びてきた。

「えっ??」
思わず声が出てしまった。

「はい」

受け取った本は、確かに“魔法の恋"だった。