「どうしたの??」

「いや、莉奈ちゃんさ、恋愛小説が読みたいって言ってたじゃん??」

「あー!うん!!」

「はい」

と言うと何かを書いた紙を渡してきた。


「“魔法の恋"……?」

「うん!!」

玉木さんはニッコリと笑った。


「これね、魔女と、人間の男の子が恋をするっていうお話なんだ♪」

「へぇ〜」

「ちょっと不思議な感じでしょ??」

「うん。でも面白そう♪」

「すっごくオススメだから読んでみてね!!」

そう言うと、玉木さんは笑顔で私に手を振った。


今日のお昼休みに探しに行こっ♪

「莉奈ー。行くよー」

うきうきしているとみなみの声が聞こえ、私は急いでみなみの元へ駆け付けた。