「音羽智!いたいた!やっぱここにいた!」


そんなこの時間を毎回のごとく邪魔する奴が来た


「また?凛」

「またって何よ!まったくもー・・いっつもここにいるんだから!」

「私は一人が好きだから」

「だけど、この時期は音楽室でやりなさいよ!」

「何で?」

「連絡事項が多いからに決まってるでしょ!」

「あっそー・・」


こいつは未川凛

吹奏楽でフルートをやってる

一応、友だち?らしい


んで、私のこの時間を邪魔するやつ


けどまぁ・・実力は認めてる


私と同じく吹奏楽のエースって言われてるくらいだからね


「んーで?何の用?」

「コンクールの曲、合わせるって」

「・・また?昨日合わせたばっかなのにさー」

「翼先輩の指示だから文句言わない!」

「・・凛ってさぁ・・」

「何?」

「ほんっとに、桐島部長が好きだよね」

「な、なな何よ!悪い!?」

「べっつにー・・」

あ、桐島翼部長って言うのは吹奏楽の部長でパーカッションで

凛の好きな人


リズム感は部内でずば抜けてる


「まぁ・・とりあえず戻るか」

「そうそう!早く!」

「じゃ、これ持って」


凜に譜面と譜面台を渡しケースと楽器を持って屋上を出る