ドアにもたれかかって、流れる景色をながめる。


そんなあたしに、古谷くんが、心配そうに聞いてくる。


他の男子も…心配そうな顔をして、あたしを見ていた。


「なんでもないよ」


なにを言っても、笑えない…。


初対面なのに。喋ってもないのに…。