熱くなったあたしの頬に気づいたのか、手が離れた。 気持ち良かったのに。 ちょっと名残惜しい。 「ちょ、ちょっとトイレ行ってくる。何か頼むなら頼んでて」 慌てた様子で、席をはなれる大箸くん。 頼むものって…これ以上パフェ食べたら太るし。 特に頼むこともしないで、彼を待つことにした。 何もしないで、一人でからっぽの席にいると、いろいろと考えちゃうみたいだ。