お姉ちゃんがいなくなったら、沈黙があたしたちの間にうまれた。


あたしは、カレがなんでいるのか、大箸くんは、お姉ちゃんのことを考えてるのかもしれない。


「面白い姉貴だな」


微笑みながらあたしの隣に移動する。


ひんやりとした手が、頬に触れた。


「遥にそっくり」


一瞬だけ唇に指がふれて、体が固まる。


「っ…」