「そんなこと…ある」


「ノロケだ」


笑いながら言う優花ちゃんに、笑いながら返事を返すあたし。


心の奥があたたかい。


からかっても、ちゃんと認めてくれてる。


みんなの気持ちが、伝わるから。


優花ちゃんに抱きついてたとき、

校門が騒がしいことに気づいた。


「なんだろ?」


好奇心に負けて、ひょこっと、3人で顔をだしてみる。