心臓が破裂しそうだよ…ッ!!


「お、おぉ…」


声にならない声。


大箸くんはゆっくりと離れて、あたしの目をまっすぐ見た。


そして。


ふかい、深呼吸をした。


「先輩…違うな、遥。俺は、遥が好きです。

俺の物に、なってください」

どくんっと、体中が震えた。


地面にできる、黒くて丸い染み。