遠くにある大きな海。 海に沈んでいく太陽。 「綺麗…」 夕日に見とれていると、彼が地面に座った。 ぽんぽん、と隣を叩く。 あたしも座った。 「学校の合唱コン、ここでやったんだ。知らなかった?」 「うん…すごく綺麗」 そっかッと笑う彼。 夕日に照らされた笑顔は、キラキラと光って見えた。 「俺、違う学校でよかったなー。俺も知らなかったからさ」