お風呂とトイレは完備です。
お食事もここでとるし、下手すればここから出なくても生きていけるよ。
「本当にお嬢様だったのね…」
「なんやかんやで実感なかったもんなぁ」
「あのマンション与えられてる時点で気付こうか」
「……そやね」
ぼそぼそと円くなって話し込んでる三人。
その真ん中にひょっこり顔を出してみた。
「なにしてーんのっ」
「きゃあ! どっから出てきてんのよもー…」
本気で驚いた様子のりんりん。
なんか……なんか…!
しょおりのきぶん!!
「なあ真緒ちゃん俺ら家ん中見てきてもええ?」
「うん? いいけど…」
見てどーすんのそんなもん。
「さんきゅー。ほな行くで~」
「……僕も?」
「当たり前やろ。ほれ花梨」
「うんっうんっ! あたしも行く!」
―ばったん