「くぉらくぉら。おとおさんを無視する気かい」


「そだ。もちょっとでお部屋も整うはずだから、そったらりんりん達荷物とかおいてくつろいでね」


「あー……りがと…」


「お、おお」


「坂本さんありがとうね!」


「いえ! とんでもございません。わたくしもわんちゃん大好きですのよ!」


「きゃ~~っそうなんだ!」


いやーよかったよかった。

きっと二人もよく懐いたんだね一日だけど。


満足してニコニコしながら、かっくんと一緒にその部屋を出…。


「まっお~~。まおまおまーお~。ねえったらねえねえおとおさんだよまお~」


「……」


……ちっ。


「まおたんお土産買ってきたんだよ。カナダの」


「いらなーい」


「いやんそんなこと言わないで~」


「いらないったらいらない」


逃げたのかと思えば…。

逃げたんですらなかったのか!!

ちっとも自分が悪いと思ってないんだな~?