約束。

先生との、約束――…。





―――……
――






『先生の夢?』


『ああ、そうだ。私はね、この歳になって初めて夢を持った』


『……若い女の子に囲まれて暮らすこと?』


『そうそう。そして毎日……って違う! それもいいが…い、いや、ごほん』


『?』


『私の夢はね、真裕……』





――
―――
――――……



『どうだろう、真裕。私と共に……ウィーンへ来てはもらえないか?』



「……!!」


ウィーン…に…!?


びくっと体を揺らして、あたしはとっさに……とっさに、後ろを振り返った。



「かっくん…」