いっ……。
「いやだこ…」
「ぼけっとしてんな。早く来い」
…へ?
え? は?
「なに。一人がいいわけ?」
ぶんぶんぶんっ。
そんなわけありません。
激しくかぶりを振った。
「じゃあ早くしろ」
かっ……かっくん一緒の部屋にしてくれるの…?
「にゃ~~~! かっくん大好き!」
さすが…❤
よく分かってらっしゃるっ。
きらきら目でかっくんを見上げると、二度見された。
「……」
やあねもう。
そんな顔しなくたって❤
「…あんなだから分かんないのよね」
「そおそお。今までもああやったで」
「でも他はたぶん、付き合ってる男女といえどあんな風じゃないと思うよ」
「だからね、真緒だけじゃなくて楓も特殊なのよ!」
なにやらこそこそ話してる人達がいた気もするけど、気のせいにしてかっくんと一緒に部屋に入った。