「かっくんー、まおこの服着てるとこ見られちゃったよ」
「あ」
「あ!」
「げ」
「そういえば」
あーあー。
もう知らねぇぞったく。
「あーあー。もう知-らないっと」
「お前のことだろうが」
「だあってぇ…」
だってじゃあるかよ。
今さらバレたら大変なことんなるぞ。
唇を突き出してぶすぶすと人差し指で人の体を突きまくる真裕の首根っこを掴み、裏から舞台そでに戻った。
「にゃああ~~!」
「ま、真緒ちゃんうらやましい…!」
「わたしもされてみたい❤」
「……」
「かっくん髪結んで」
「あ?」
「だあーいじょぶだいじょぶ。あのへんの人達には藤峰から睨みを利かせとくから❤」
「……」
「……」
「……」
「……」
俺(達)には付いていけん。