―――……
なっ……。
「なにこれ! おいしい!」
なにこれなにこれなにこれなにこれなにこ…。
「うるさいしつこい黙って食え」
「…ごめんにゃさい…」
「きゃ~~っやだぁそんなに気に入ってくれるなんて! カレーよカレー。知らない?」
「しらない」
ぶんぶんぶんっと大きく頭を振りながら返す。
かっくんママが持ってきてくれたご飯はかれーというやつらしくて、とてもおいしい。
初めて食べた!
「うふ…❤かっくんママお料理上手なんだね!」
「やっだぁ! カレーなんてどこぞのちゃらんぽらんでも作れるわよ~」
どこぞのちゃらんぽらんでもっ?
じゃああたしでも作れる?
「確かにお前ちゃらんぽらんだな…。くくっ…」
「……」
…そおゆう意味じゃないもん。
まおちゃらんぽらんじゃないもん(たぶん)。
「真裕ちゃん日本で一人暮らしなんでしょ? いつでもいらっしゃいね。狭いおうちで悪いけど、こっちでのお母さんだと思って」
「おかあさん?」
おかあさん…。
「……ありがとうかっくんママ」
「ふふ」