―――……


「ちょっとあんた!」


「……はい?」


「人のメモ投げて喜んでんじゃないわよっ。来いって書いてあったでしょ?」


うん、書いてあったね。

…で、誰?


「あ、真緒ちゃんこの人よ」


う~ん…でもお友達じゃないお。

顔も名前も声も服装もスリーサイズも知りませんお。


「スリーサイズは知らなくていいと思うわよ」


そう?


「なにボケやってんのよ。来なさいったら来なさいよ」


イラつき気味の彼女は、あたしの腕をガシッと掴む。


「!!」


びっくりし過ぎたあたしは、途端にじわっと涙がにじんだ。


「! な、なによ泣こうっての?」


「う……」


「な、なにもしてないじゃないのよ!」


「……離せ」


「!」


かっくんがあたしの真後ろまで来てそう言うと、気まずそうに手を離す。


「かっくん~!」