ぽけっとしてたら地面に下ろされたけど、じりじりと詰め寄る女の子達が妙に怖い。

ずっと背後では男の子達もいて…。


「……」


そおっとかっくんの背中に体を隠し、顔だけちらっと覗かせてじっと見つめた。

ほんっとーーに怖いんですお…。


「かっ……」

「……可愛い…❤」


「……」

「……」


なぜかその場の全員の口が揃った。


「ご、ごめんねごめんね真緒ちゃん」


「怖がらせるつもりじゃなかったのよ」


「うん…」


「…❤」




なんでかっくんじゃなくてまおを見てそんな顔してるの?

…って……。


「き、きもちわる…」


「お前な…」


だ、だって見てよかっくん。

後ろの男の子達の顔。

鼻の下伸びてヘンな顔ー。


「誰のせいだよ」


「なんか言った?」


「なんも。行くぞ」