「か、かっくん…。みわ先生よぼーか?」


「は?」


いやいや…だってだって!

もし脳になんか変な菌が入ってたらどおするの!


「強いて言うならそれはお前だ」


「ええ!?」


あたあたあたあたし!?

え、え、それはそれはその場合どうすればいいの?

えーっとえーっと…。


「…その場合どうする?」


「こうする」


「え? どうす……!」


…どうするって? …って聞こうとしたら。

言葉を紡ぐ前に、唇は塞がれた。


「んっ…は…!」


体がどんどん熱を帯びていく。

なのに背中がぞくぞくってするの。

胸の中心がじーんってなるの。

ついつい両手をかっくんの首にまわしてしがみついた。


「……治るの?」


「ああ…」


そっか…。

それなら…いいや。