「真裕もあんなにも君を慕っているし、ラブラブカップルなんだからもういいだろ」


ら……って…おい。

誰と誰がなんだって?


「あの…だから別に付き合っては…」


「まあ家を継ぐのは代々直系のみだから、君は婿養子ということになるがね!」


「……」


ダメだもう。止めらんねぇ俺には。

あいつどこ行ったんだ? なんとかしろよ…。


「藤峰家じゃ昔っから結婚は早い方がいいとされているんだよ。だからちょうどいい、うん。式はいつにしよう?」


「いや…だから…」


「日本流というのもいいね。こっちでするかい? あっちでするかい? あ、式はなしとかは認められないからな」


認めなくていいっつーのに。

なんだこの暴走癖は。


一万歩くらい譲って俺はいいとしても、あいつはそういう気じゃない。

というかたぶん結婚のなんたるかもあんまり理解してない気がする。



『けっこん? 一緒に住むんでしょ?』



…みたいな。絶対。