今さら気付いた事実に少なからずともショックを受けながらも、飛行機は出してもらわないと困るため…みんなを引き連れてヘリポートへ向かった。
「お嬢様? 本当にわたくしお供しなくても…」
「大丈夫だってー(たぶん)」
「し、しかし…」
「ホントに大丈夫だったら(たぶん)」
坂本さんが心配して心配して…一緒に行くと言い出したのだ。
実は最初に日本に行く時も来ると言ってたんだけど、その時ちょうど父様が熱を出したんで、父様をお願いって言ったらしぶしぶ諦めたんだよね。
「今回は旦那様もお元気ですし…」
「まお大丈夫だよ(たぶん)。いざとなればかっくんもいるし!」
「…俺は世話係じゃねぇ」
「あら。似たようなもんじゃない。ねえ?」
「そりゃあ星野様でしたら安心して任せられますけどね? いいですかお嬢様…」
「……」
ヘリポートに着くまで、まあそれはそれはお説教されましたよ。
「朝は目覚ましが鳴っても、時計を投げてはいけませんよ!」
…とか。
「十時間以上も眠ってはいけませんよ!」
…とか。
「お昼寝は一時間半ですよ!」
…とか。
「暑いからといって下着姿でいてはいけませんよ!」
…とか。
「風邪をひいたらちゃんと病院へ行くのですよ!」
……とかね?