「だ……だいじょおぶ?」
「なにが?」
「いや…あの……。お、おつかれ」
「おお」
…うん。
あえてなにも聞かないよ。
「俺今決定的瞬間を見た気ィする」
「気のせいよ気のせい!」
「せ、せやね」
『いやーありがとう! 助かったよー。かっこいいね彼』
『いえいえ~♪かっこいいですけど~❤』
『あれ。君もしかして空港の…不思議ガール?』
「ほ?」
ふしぎ…がーる?
空港の?
空港……。
「あ」
おお! 見たことある人と思えば思え!
かっくんにたどり着いた第一の手がかりを教えてくだすった方ではないか!
『その節はどうも~! おかげ様で❤』
『おお、無事探し人は見つかったか』
にっこにっこ喋り出したあたし達を、三人(と一匹)は不思議そうに見ていた。