ちょ……っと……待って…。
なに、それ…なに?
どういうこと…?
「ま…お…?」
「どないしたん? 今、楓のこと?」
違う。
違う。
かっくんのことでも、あたしのことでもない。
これは……。
―バァンッ!
「真裕!」
「父様…」
父様も……見たの? 今の…。
てか…にしては早い…ってなにそれ!?
「え、ちょっ…なに持ってるの?」
「これかっ。これはな、『携帯用だけどちょっと持ち運ぶにはでかいテレビ』だ」
「……」
でかすぎ…だよね。
両手に抱えて持ち歩けるもんじゃないよね。
「今っ、今これ!」
「う…ん…」