乗ったのと同時にドアが閉まる。


…この女、まさか最上階へ行くつもりなのか?

古着女がどの階のボタンを押さないことに疑問を感じた。


…なんだか嫌な予感がする。


最上階へ着き、俺は直ぐに社長室へ向かった。


中へ入ると水槽だけが光る不気味な部屋が広がっていた。


…趣味悪。

「翔か。よく来たな。こちらに来なさい」


俺は無言で親父の元へ向かう。


親父の元に着いた瞬間、親父は何かを見ながら静かに呟いた。