波留はいつも“仕事”を理由に何処かへ行く。

何の仕事なのか俺も知らない。


俺は、波留と別れて、地下を出た。


地下から社長室へ直行出来るエレベーターはあるが、敢えて使わない。


親父がいつも使ってるエレベーターなんか使いたくない。


ガキが考えそうな理由だ。


俺は、普段、社員や客などが使ってる入り口へと入った。


中は眩しいくらいに光るフロア。

…どんだけ綺麗好きなんだよ。


深いため息をつき、辺りを見渡してると、後ろから凄い衝撃を食らった。