出発と同時に俺は瞼を閉じた。

睡魔が突然襲ってきたのだ。


夢の中へと入るのに、そう時間はかからなかった。




─────夢を見た。


願ったこともない夢。


幸せそうに俺は誰かと笑っている。

隣には俺にそっくりな子どもが2人でいて、俺は子どもと楽しそうに遊んでいた。


まるで…


幸せな家族のように──……。