そんな俺に波留はクスクスと笑う。


他の奴なら即首だが、相手は波留だ。

俺だって長年付き添ってきた付き人を簡単に辞めさせるべきにはいかない。

…他の主人の所へなら行ってほしいが。


「 Mr.Fukuyama 」


キャビンアテンダントの女に呼ばれ、俺は専用の飛行機へ案内された。


親父の趣味で中は数日暮らせるくらい広い。

変な所に金を掛ける糞親父。

…いつか金で泣かせてやる。


ドカッと音をたてながらソファー(イス)に座った。