…言われ慣れてます…。 「まぁいいわ。私、翔の幼なじみなの」 神田麗香は勝ち誇ったように言う。 「…だからなんですか」 それに私も睨むのをやめず、真顔で返す。 …まさか…、この人も翔君のこと────…… 「何してんだ?」 突然、玄関の方面から低く綺麗な声がした。 私と神田麗香は一緒に勢い良く振り向くと、ポカンとしている翔君が立っていた。 多分、どういう状況なのかわからないらしい。