「もうっ」

無理矢理掴んでいた私の手を離し、睨む神田麗香。


…性格悪!


私も睨み返していると、神田麗香が口を開く。


「何よその目~。本当、何故おじ様がこんな餓鬼を選んだのかわからないわ~」

「餓鬼って…、私、22歳なんですけど!」


“22”を強調し、言う。


私の言葉に神田麗香はまんまるく目を見開いた。


「はぁ!?22歳ですって!?貴女…本当童顔ね」


神田麗香はあり得ない、と言ってるような表情をしながら呟く。