「…そのお嬢様が何の用ですか…?」


私の問いをシカトし、神田麗香はズカズカと中へ入ってきた。


私は慌ててその後を追う。


「ちょ…っ」

「流石おじ様!部屋を見る目がある~♪」

神田麗香はペタペタと家具や壁に触りながら楽しそうに言う。


「ちょっと…、やめてください!」


寝室に入られ、私は必死に止めた。

それは別々に寝ている事がバレてしまうから。


「ちょっと~!引っ張んないでよ~」

神田麗香の反応から見られてない…。


私はドアを閉め、ホッと胸を撫で下ろした。