おばあちゃんの具合は 大した事はなかった。 ただの夏バテらしい。 お土産に持っていった 林檎をぺろりと食べる姿を見ると 本当に大した事じゃないとわかる。 おばあちゃんの体調を崩す夏はやっぱり嫌いだ。 私はしばらく病室にいて お母さんが来て お母さんと一緒に帰った。 途中 駅に行こうとしたけど やめておいた。 鈴虫が外で騒いでいる 夏なんて早く終われ! 家についた私は 空をおもいっきり睨んだ。