メモに書いてあった通りに
あたしは基地に入った。

すごい。
何がすごいって…
とにかく大きくて、新しく建てられたかんじがする。


「あっ!ベルだ!」

名前を呼ばれて振り返ると、リーがいた。

「リー!久しぶり~!
あのさ、部屋にあった軍服着てきたんだけどさ…」

「あ~…うん、そうだね。軍服ね。似合うよ~ベル!」

リーは笑顔で言った。

あたしはちょっと恥ずかしくなったから、話をそらした。

「あ!あのね!あたしどこに行けばいいの?」

「聞いてないの?…じゃあさ、まだ時間あるし僕と散歩しようよ!」

「えっ!?散歩??」


いきなり散歩と言われ、
びっくりした。


困っていたあたしの手を引き、リーは歩きだした。

「ちょ、リー!」