キースはエリザベスの元へ駆け寄った。

「リザ。俺、禁固資料室に行きたいんだけど。」

エリザベスは、きょとんとした。

「え?……分かったわよ。禁固資料室は、最上階の1番奥にあるわ。」

「わかった。」

そう言うと、キースは行ってしまった。

受付の研究員は少し不機嫌そうに、

「あの、困ります。」

と行った。

「後から許可を取るから、許してちょうだい。」

エリザベスはニコっと笑った。


最上階の1番奥。
禁固資料室はあった。

エリザベスは手配してくれたのか、資料室のカードキーの鍵は解除されていた。


キースは禁固資料室へ入った。


「うわ…何だコレ…すげえ。」

下から上まで本や書類で埋めつくされている。

随分昔の本が多い。

「探すの大変そうだな…。」

キースはしばらくウロウロした。
すると、ある本が目に入った。

「ん?能力者…の研究?」

その本を手に取り、読んだ。
それには、今までそうだと思っていたものを覆す内容から書かれていた。


「はは…嘘だろっ…。」

キースは本を投げ捨て、他の本を探した。

「まだまだ俺たちが知らないことはたくさんある…。俺たちは今まで何を群青の剣でやってきたんだよ…。」