部屋の中にあったのは、機械とベットと薬品。

あたしは察した。
これから身体に何かされるって。

「ベル・キッドマンさんですね。どうも、お姉さんは元気かな?」

「えっ?姉ですか?」

研究員の人は、おじさんだった。
何か書類に書いている。

「姉を知ってるんですか?」

恐る恐る聞いてみた。

「ああ、知ってるよ。君のお姉さんを科学者に薦めたのは私だからね。」

姉さんは15歳でサンマリアの研究所に行った。
その才能を認められて。
まさか、この人が…

驚いた。

「さあ、ベットに横になって。」

安心したのも束の間、また恐怖が襲ってきた。

あたしは言われた通りにベットに横になった。

「…何するんですか?」

「大丈夫。」

研究員のおじさんは、それしか言わなかった。

すると、あたしに呼吸器のようなものをつけた。

「呼吸して。だんだん、眠くなるから。」

そのとおりだった。
あたしの意識は薄れていった。