なんか三人をとても遠く感じた。
そうだよね…
軍属である以上、陛下の言葉は絶対だもんね。

「さあ、行くがよい。群青の剣よ、能力者達を例の場所へ。」

陛下がそういうと、群青の剣はあたし達を部屋から出るよう促した。


「ベル、大丈夫?」

後ろを振り向くとリーがいた。

「リー!!どうしよう、あたし…どうなるの…?」

周りの雰囲気に圧倒されて、もう不安しかない。

「今からベル達は帝都軍事研究所に行くんだ。」

「研究所?」

「うん。詳しくは僕たちも知らないんだ。ごめんね。」

リーは申し訳なさそうな顔をしていた。

研究所…
なぜ研究所?