「それは分かってるよ…」

そうリーが言いかけると、
本部のドアが威勢よく開いた。

「おい!!!!!大変だ!!!」

群青の剣の大将である、ブラウンだった。
ブラウンは何かに恐れているような表情をしていた。

「ブラウン大将?どうかしたのですか?」

エリザベスがブラウンに近づいた。

「ああ、エリザベス少将…。サンドラ陛下が…」

「陛下?何か任務でも言い渡されたのでしょうか?」

「とにかく群青の剣全員を謁見の間に!!!急ぐんだ!!!」


「えっ?」

エリザベスは、突然のことに頭がついていかなかった。

するとブラウンは驚くことを口にした。


「エリザベス、君は無断で能力者を任務に同行させただろう。しかも正当防衛とはいえ、能力者は人を殺めた。それに対してバレンシア国が抗議の手紙をよこしてきたんだ。」

「…そうですか…。わかりました。」

「リザ…?」

リーはエリザベスに声をかけた。

「とりあえず、謁見の間へ向かいましょう。」