同じ軍なのに、そんなのってあり得るんだろうか。
あたしは不思議で仕方が無かった。

そこまで群青の剣は偉いの?

「群青の剣が担当ってことは、よほどベルさんのご両親は国にとって重要な人物なんですね。」

「いや、そんなことは…」

どっちかと言えば、あたしが目的なんだけど。


「そうなんですか?群青の剣は国家機密の任務しか担当しないんですよ。私達普通の軍は、ピンキリですけれど。」


似たようなことを、あたしは聞いたことがあった。
けれどここまで軍と群青の剣とで差があるとは思ってなかった。


「群青の剣って、すごいんですか?」

当たり前だと言われる事を聞いた。

「ええ。私達の憧れですからね。群青の剣はマリアナ帝国の盾です。」

軍人さんは誇らしげに言った。