姉さんに手を引かれて、あたしは研究所の奥へと移動した。


研究所の奥の、資料室へと入った。

すごい。紙と本の量が半端じゃない。

眺めていると、姉さんに注意された。

「こら。あんまり見ちゃダメよ。本当は一般人立ち入り禁止の場所なんだから。」


しばらく時間が経ったが、いっこうにブザーの音は鳴りやまない。

すると、銃撃音が聞こえてきた。

「うそ…中までレジスタンスの奴らが…。」

「姉さんどうしよ……ん?」

あたしは床に落ちていた紙を一枚見つけ、拾った。


「なにこれ。能力…シルエ…!シルエ?」

「ベル!それは…」

バァンッッ!!!!!

ドアが勢いよく開いた。
男が二人、銃を構えた。

「こんなところに居たのか。能力者ァァァァァァッ!」


やばい、殺される。


あたしは目を瞑った。

「ベル危ない!!!!」

姉さんの声と、それと同時に響く銃声が
あたしの脳を刺激する。

すると、あたしの体に何かが倒れてきた。

「…っ!ねえ…さ…」

姉さんだった。
血まみれだ。

「ふん…この女邪魔しやがって。」

姉さんを撃った男は、弾を銃に詰めている。


「姉さん!?姉さん!!!」

あたしはパニック状態になった。

どうして かばったの
どうして 姉さんが
どうして あたしは









能力者なの


殺してやる
お前ら全員

夢幻の力で

あたしが