そんなことを考えていると、リーが寄ってきた。

「改めてよろしく。これからは仲間だから、ベルって呼ばせてもらうね。僕のことはリーって呼んで構わないからね。多分同い年だし。」

「えっほんと?リー、よろしくね。」

あたしとリーは握手した。
まさか、リーが同い年だとは。


すると、あの金髪が来た。
案外背が高かった。

「…お前、もしかしてシルエ殿下の主治医だった奴?」

いきなりこんな口調で話しかけられたら、困るってもんじゃない。


「…今も主治医ですけどね。」

なんか気に入らないので
少し嫌みっぽく言ってみた。

「ふーん。あ、オレはキース。リーと同い年で親友。とりあえずよろしく。」

「あ、うん。よろしく…」

ぎこちない会話は、ここで終了した。

エリザベスさんに呼ばれたからだ。

あたしたちは、まずルクテン研究所に向かうらしい。

現在のルクテン研究所の責任者の名前を聞いて驚いた。

『責任者はリリー・キッドマン。』

姉さんだった。