次の朝、あたしは群青の剣に呼ばれてサンマリア軍基地へと向かった。

初めて来た軍基地は、任務前ということで厳格な雰囲気に包まれていた。


「おはよう。我々はこれからルクテンに向かいます。ルクテンには誘拐犯のアジトがあり、レジスタンスの集団もいるという噂です。」

エリザベスさんが部隊の前に出て、軍人に話していた。

ここにいる軍人は皆、群青色の軍服を着ている。

「今回、前線に出て任務を行う者は私を入れて四人。」

…え?四人?
四人だけ!?

「リー・シェンロン。」

「はい。」

リーは前に出た。

「キース・ロイエンベルガー。」

「はい。」

次に前に出たのは、あの男性。
金髪。ツンツン頭。
なんかやる気が無さそうに見えた。

「そして、ベル・キッドマン。」

「えっ?」

いきなり呼ばれたのであたしは焦った。

「あたしも数に入ってるんですね。」

「まあね。一応今回は数に入れたのよ。」

くす、とエリザベスさんは笑うと、すぐに真剣な顔になった。


「我々の目的は誘拐犯の殲滅と人質の保護。補給線は確保しておくように。」

『はい!!!』

軍人は、散り散りにどこかへ行った。

多分、準備でもしに行ったのかな…。